今、小学生や中学生くらいのお子様を持つ保護者の方からすると「塾」といえば集団で指導するタイプをイメージする人が多いかもしれません。
しかし、最近では先生と生徒一対一や少人数で指導を行う個別指導塾という形が人気を集めています。
今日は、集団塾の今後と個別指導塾の未来を統計データをもとに解説します。
参考にする統計データは三井住友銀行が2019年に発表した「学習塾業界を取り巻く事業環境と今後の方向性」です。
少子化の中、子供1人あたりの教育費は増加
日本は少子高齢化が問題となる中、子供の数が減ることで世帯あたりの子供の数も減少しています。
しかし、興味深いことに子供1人あたりの学習塾にかける教育費というのは増加しており今後も緩やかに増えることが予想されています。
この背景には教育資金の贈与税の免除枠が認定されたことなどが考えられます。
増え続ける個別指導塾
では、学習塾の中でも集団塾、そして個別指導塾どちらが人気なのでしょうか。
2009年には通塾する子供の69%が集団塾に通っており、2013年には66,6%に減少、2017年には63%まで下がっており、その分個別指導塾に通う子供の数が増えていることがわかります。
個別指導塾の方が子供一人一人の学習進度やニーズに対応できたり、集団では先生になかなか質問ができない子供でも先生と一対一であれば気軽に質問ができるなど個別指導塾故のメリットが多いのでしょう。
実際、集団形式である学校の授業についていけない子供は同じタイプの集団塾では苦戦することが多く、そのことからも個別指導塾をチョイスする家庭が多いようです。
個別指導塾は今後も伸びるだろう
今日は、集団塾はもう終わりなのか、個別指導塾の人気度合いなどについてでした。
生徒10人いれば10人の勉強に対する悩み事があります。それを集団塾でまとめて対処することは現実的に考えて難しく、そこで様々なニーズに個別に対応できる個別指導塾というのが現在では求められていることが今日紹介したデータからもわかります。
今は新型コロナのこともありなかなか今まで通りに通塾するのは難しいかもしれませんが、今後お子様を塾に通わせたいと考えている保護者の方は子供の性格や特性を考えてこれからも伸びるであろう個別指導塾を選択肢に入れるのがいいかもしれません。